介護関係以前に人間関係、信頼関係を大切にする

当たり前の介護をていねいに…

認知症ケアには7つの原則があります。
1・環境を変えない
2・生活習慣を変えない
3・人間関係を変えない
4・介護をより基本的に
5・個性的な空間づくり
6・ひとりひとりの役割作り
7・ひとりひとりの関係作り

めぐみでは、認知症の方に対し、7原則に加え、介護の基本の”き”として、嫌がることをしない、お年寄りが主役、よく食べ、よく運動し、よく寝る、を理念にケアさせていただいております。
機械浴を使わない入浴、ミキサー食や経管栄養にしない食事、おむつに頼らない排泄ケアは当たり前のことを当たり前に続けることがもっともその人らしくいられる方法であり、生活習慣を変えない、介護をより基本的にという認知症ケアの原則にもなっております。
介護にマニュアルが通用しないように、生活にもマニュアルはありません。こちら側の勝手な要求を押し付けないこと、本人が嫌がることをしない、介護は説得ではなく納得という考えで接すると問題行動と言われている行動はほとんどなくなります。
お年寄りが主役だからこそ、なるべく今までの生活習慣を変えない、私物をどんどん持ち込んでもらい安心する空間作りにする、できることはやっていただくことで役割作りができ、そこで出会うお年寄り同士の新たな人間関係作りができる。
職員も昼夜問わず馴染みの顔が見えることで、環境を変えない、人間関係を変えないという安心につながります。

看取り介護まで…

めぐみでは看取りケアまで関わることを基本としております。これからの時代、施設で、他人に看取られる時代になると言われており、介護職も目の前の介護をするだけでなく、その方の最後までお世話することも仕事として求められるようになってきました。死に対し不安、怖いなどの感情を多くの介護職が抱きますが、最後の瞬間まで関わることでその方の死から、成長させられている自分がいます。
亡くなった方をお風呂に入れた時、「熱くないですか?」と自然に声をかけていました。はっ!とした職員は泣きながらまた声をかけ身体を丁寧に綺麗にするのでした。
ケアに始まりケアに終わるという亡くなっても自分たちが毎日毎日行ってきた入浴ケアで最後を終えることで、後悔しない介護になるのでした。単なる日常生活上の世話、療養上の世話としてだけでなく、私たちめぐみの職員は「命のお世話」をしております。